GeForce RTX 40シリーズなど新しめのグラボを使っていると、単純にドライバーとゲームをインストールするだけではグラボの PhysX が使えないことがあります。
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大惨事☆ |
Mirror's Edge でガラスを割るとFPSが10台までガタ落ち! PhysX ビジュアル インジケーターでもCPU演算でPhysXが動いている事がわかります
調べてみたところ、この場合グラボのPhysXを使うにはいくつかの手順が必要です…
- 使っているグラフィックボードがRTX 40シリーズ以前のGeForceであることを確認する(大前提。RTX 50シリーズでは32ビットPhysXが使えない)
- レガシードライバを入れる(ゲームによっては不要だと思う)
- ゲームについている PhysX DLLを消す(ココ重要)
- NVIDIAコントロールパネルからPhysXプロセッサをグラボ優先にする(オプション)
使ってるグラフィックボードの確認
デバイスマネージャーとかで見られます。
RTX 5000番台は諦めるか、PhysX演算用にRTX 40シリーズ以前のカードを追加でパソコンに装備させましょう☆
GPU-Z での表示。この時点ではPhysXにチェックがついていない
PhysX レガシードライバのインストール
PhysX SDK 2.7.0 以前(および2.7.2)のバージョンで制作されたゲームでPhysXを利用するにはレガシードライバの導入が必要になるそうです。
レガシードライバはグラフィックボード自体のドライバにはついてこないので、自分で別途インストールしないといけません。
2007年末ごろまでに出たゲームが対象らしいです。なので今回のMirror's Edgeではたぶん関係がないかも? 私は一応インストールしました
インストールするとGPU-ZでPhysXにチェックが付きます。
ゲームに同梱されているPhysX DLLを消す(ココ重要)
ゲームには古い PhysXCore.dll , PhysXDevice.dll , PhysXLoader.dll が同梱されてることがあるので、これを消すなりリネームなり、退避させるなりします。
(PCGWの参考文献: Mirror's Edge - PCGamingWiki PCGW )
Mirror's Edgeでは、
mirrors edge\Binaries\PhysXCore.dll
mirrors edge\Binaries\PhysXDevice.dll
mirrors edge\Binaries\PhysXLocal\PhysXLoader.dll
が対象。
これが今回の問題が発生した原因でした! 古いDLLでは新しいGeForceに対応できていなかったのです。
ゲーム側に付いているDLLを消すことでシステム側(Windows側)にインストールされたPhysX DLLを使うようになります。
システム側に入ってる新しいPhysX DLLでなら新しいグラボにも対応できてます。
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サクサク |
ガラスを割ってもFPSが落ちなくなりました。やったね!!
PhysX プロセッサを手動で設定する(オプション)
ここまでやっても動かないなら、PhysXプロセッサが適切に設定されていないのかもしれません。
NVIDIA コントロールパネルを開いて
「Surround、PhysX の設定」→「PhysX 設定」→「プロセッサ(O):」を
「自動選択 (推奨)」から使ってるグラフィックボードに設定して「適用(A)」を押します。
それでも動かないなら実はPhysXがそもそもインストールされていないのかも…(普通はグラフィックボードのドライバインストール時に一緒に入ります)
その場合はこれをインストールしましょう。
今回はここまで。
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